自己PRの書き方を紹介!面接での効果的な伝え方とは

自己PRの書き方を紹介!面接での効果的な伝え方とは

就職・転職活動において、自己PRは採用担当者があなたの価値を理解するための重要な手段です。
しかし、「どう書けばいいのか分からない」「自分の強みが見つけられない」と悩む方は少なくありません。
この記事では、採用担当者の目に留まる自己PRの書き方から、面接での効果的な伝え方まで具体例とともに解説します。

履歴書やエントリーシートの自己PR欄から始まり、面接での自己アピールまで、一貫性のある魅力的な自己PRを作る方法を詳しく紹介します。
あなたの強みを最大限に活かし、志望企業への第一歩を踏み出すためのヒントとして、ぜひご活用ください。

目次

自己PRの書き方と実例

自己PRを効果的に作成するには、構成を理解し、ターゲットに合わせた内容にすることが重要です。
ここでは、説得力のある自己PRの基本構成から、業界別・職種別の具体例、そして避けるべき表現まで詳しく解説します。
採用担当者の心に響く自己PRを作るための実践的なアプローチを紹介します。

自己PRの基本構成と流れ

説得力のある自己PRには、明確な構成と論理的な流れが欠かせません。
基本的な構成は「結論(強み)→根拠(具体例)→活かし方(入社後の貢献)」という流れで組み立てるのが効果的です。
冒頭で自分の強みを明確に提示することで、面接官の注意を引き、その後の具体例で説得力を高めることができます。

自己PRの基本構成は以下の4ステップで考えるとわかりやすいでしょう。

  1. 結論:自分の最大の強みを一言で表現
  2. 根拠:その強みが形成された背景や経験
  3. 具体例:強みを発揮した具体的なエピソード(数字や結果を含める)
  4. 活かし方:入社後にその強みをどのように活かすか

例えば、営業職への応募者の自己PR例は次のようになります。

「私の強みは、目標達成への粘り強さです(結論)。大学のテニスサークル活動を通じて培われました(根拠)。部員数が減少する中、新入部員獲得のために3か月間で100人以上の学生に直接声をかけ続け、前年の2倍となる20名の新入部員を獲得しました(具体例)。この粘り強さと目標達成への執着心を、御社の営業職でも発揮し、新規顧客開拓に貢献したいと考えています(活かし方)。」

自己PRを書く際のポイントは、抽象的な表現を避け、具体的なエピソードを交えることです。
「コミュニケーション能力が高い」という表現だけでは個性が伝わりません。
どのような状況で、どのように能力を発揮し、何を達成したのかを具体的に示すことで説得力が増します。

職種別・業界別の自己PR例文

業界や職種によって求められる人材像は異なるため、自己PRもそれに合わせて調整することが重要です。
ここでは代表的な職種別の自己PR例文を紹介します。
単に例文をコピーするのではなく、あなた自身の経験や強みに置き換えて、オリジナルの自己PRを作成する際の参考にしてください。

営業職向け自己PR例

「私の強みは、相手のニーズを引き出す傾聴力です。大学時代のアルバイトで接客業に3年間従事し、お客様の言葉の裏にある真のニーズを汲み取る力を養いました。特に、クレーム対応では丁寧に話を聞くことで、月平均5件のクレームを全て解決に導き、そのうち3件はリピーターに変えることができました。この傾聴力を活かし、御社の営業職では顧客との信頼関係を早期に構築し、長期的な取引に結びつけたいと考えています。」

IT・エンジニア職向け自己PR例

「私の強みは、技術的課題に対する粘り強い問題解決能力です。大学の研究室では、データ分析プロジェクトで発生した予期せぬエラーに対して、関連文献を50件以上読み込み、さらに先輩や教授に積極的に質問することで、2週間かけて独自の解決策を見出しました。この経験から学んだ諦めない姿勢と論理的なアプローチ方法は、御社の開発現場で発生する様々な技術的課題を解決する上で大いに役立つと確信しています。」

事務職向け自己PR例

「私の強みは、正確さとスピードを両立させる業務処理能力です。前職では、月末の経費精算業務を担当し、150名分の申請書をチェックする作業を効率化するため、独自のチェックリストを作成しました。その結果、ミスを50%削減しつつ、処理時間を従来の5日間から3日間に短縮することができました。御社では、この正確かつ効率的な業務処理能力を活かして、バックオフィス業務の品質向上に貢献したいと考えています。」

自己PRを作成する際は、応募する企業の求める人材像や企業理念も考慮しましょう。
例えば、チームワークを重視する企業には協調性や貢献意欲を、イノベーションを重視する企業には創造性や挑戦精神を強調するなど、ターゲットに合わせた内容にすることが効果的です。
また、自己PRと志望動機には一貫性を持たせることも重要なポイントです。

NG例と改善ポイント

効果的な自己PRを作るためには、避けるべき表現や構成を知ることも重要です。
ここでは典型的なNG例と、それを改善するためのポイントを紹介します。
自己PRの効果を大きく下げる要因を理解し、より説得力のある内容に磨き上げましょう。

NG例1:抽象的な表現のみ

「私は責任感が強く、コミュニケーション能力も高いです。また、細かいことにも気を配ることができ、チームワークを大切にしています。」

【改善ポイント】

このNG例の問題点は、具体性がなく誰にでも当てはまる一般的な内容になっていることです。
改善するには、「責任感が強い」という特性がどのような経験から培われ、どんな場面で発揮されたのか、結果として何が達成できたのかを具体的に示す必要があります。
数字や具体的な状況を織り交ぜることで説得力が増します。

NG例2:一貫性のない複数の強み

「私は分析力に優れており、また創造性も高いです。さらに、リーダーシップも発揮できますし、細部へのこだわりも持っています。加えて、コミュニケーション能力も高いです。」

【改善ポイント】

このNG例では、関連性の低い複数の強みを列挙しているため、焦点がぼやけています。
自己PRでは、最も伝えたい強みを1つか2つに絞り、それを深掘りすることで印象に残りやすくなります。
特に面接では、限られた時間で明確なメッセージを伝えることが重要です。

NG例3:活かし方が不明確

「大学のゼミで統計分析を学び、データ分析能力を身につけました。卒業研究では、大量のアンケートデータを分析し、優秀論文賞を受賞しました。」

【改善ポイント】

このNG例では、経験と実績は示されていますが、それを企業でどのように活かすのかという視点が欠けています。
自己PRは過去の実績を示すだけでなく、それを企業でどのように活かし、どのような貢献ができるのかまで言及することで、採用担当者にあなたの入社後のイメージを持ってもらえます。

自己PRを改善する際のチェックポイント

  • 具体的なエピソードが含まれているか
  • 数字や成果を示しているか
  • 強みが1〜2つに絞られているか
  • 企業での活かし方が明確か
  • 志望動機との一貫性があるか
  • 長すぎず、簡潔に伝わるか

面接での自己PR成功のコツ

書類選考を通過した後、次の関門となるのが面接です。
面接では、書面で伝えた自己PRをさらに説得力を持って伝える必要があります。
ここでは、面接官の心をつかむ自己PRの話し方や質問への対応方法、効果的な準備テクニックについて解説します。

面接官の心をつかむ話し方

面接での自己PRは、内容だけでなく伝え方も重要です。
話し方一つで印象が大きく変わることを理解しましょう。
自信を持ちながらも謙虚な姿勢で、明瞭かつ簡潔に自分の強みと実績を伝えることが面接官の印象に残ります。

効果的な話し方のポイントとして以下が挙げられます。

まず、声のトーンと速さに注意しましょう。
早口になると緊張していると思われがちですし、聞き取りにくくなります。
適度な速さで、要点を強調するように抑揚をつけて話すことで、面接官の理解を促進できます。

次に、アイコンタクトも重要なコミュニケーション手段です。
面接官の目を適度に見ながら話すことで、誠実さと自信を示すことができます。
複数の面接官がいる場合は、話しかけられた面接官を中心に、時々他の面接官にも視線を配ることで、全員に対する配慮を示せます。

さらに、具体的なエピソードを語る際には、STAR法(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を意識すると分かりやすく伝えられます。
「どのような状況で」「何を求められ」「どう行動し」「どんな結果を出したか」という流れで説明することで、論理的に強みをアピールできます。

面接でのエピソード例

「私の強みはプロジェクト管理能力です。大学のゼミ活動で(状況)、10人チームのリーダーとして地域活性化プロジェクトを任されました(課題)。メンバーの得意分野を活かした役割分担と、週次の進捗確認会議を導入して(行動)、期限内に企画を完成させ、地元商店街からも高い評価をいただきました(結果)。この経験を御社のチームプロジェクトでも活かしたいと考えています。」

また、専門用語や業界特有の表現は、面接官全員が理解できるとは限りません。
必要に応じて簡潔な説明を加えることで、伝わりやすくなります。
特に異業種からの転職の場合は、前職の業界特有の言葉を使いすぎないよう注意が必要です。

質問への対応と会話の展開方法

面接では、自己PRに関連した質問が多く飛んできます。
これらの質問に適切に対応し、自分に有利な方向へ会話を展開させることが重要です。
質問の意図を正確に理解し、具体的かつ簡潔に回答することで、コミュニケーション能力の高さもアピールできます。

自己PR後によくある質問とその対応方法:

【質問1:「その強みを証明するエピソードをもう少し詳しく教えてください」】

この質問は、あなたの自己PRの信憑性を確かめるものです。
あらかじめ複数の具体例を用意しておき、最も印象的なエピソードを詳細に話せるようにしておきましょう。
数字や成果を含めることで説得力が増します。

【質問2:「その強みの反面、弱みはありますか?」】

この質問には、自己分析の深さと誠実さが問われています。
強みの延長線上にある弱みを挙げ、それを克服するための努力も合わせて説明するとよいでしょう。
例えば「細部にこだわる性格が時に作業効率を下げることがあるため、重要度に応じた時間配分を心がけています」といった形です。

【質問3:「なぜその強みが当社で活かせると思いますか?」】

この質問では、企業研究の深さと自己PRと志望動機の一貫性が問われています。
企業の事業内容や課題を踏まえ、自分の強みがどのように貢献できるかを具体的に説明しましょう。
「御社の〇〇事業では△△が課題とされていますが、私の××という強みを活かして■■に取り組みたい」といった形で答えると説得力が増します。

会話を有利に展開するためのポイント

  • 質問の意図を正確に理解し、的確に回答する
  • 簡潔に答えつつも、必要な情報は省略しない
  • 自分から話題を広げすぎない(面接官のリードに従う)
  • 質問されていない強みをむやみに挙げない
  • 相手の反応を見ながら話の深さや長さを調整する

また、「この点についてもう少し詳しくお聞きしたいのですが」など、面接官からさらに掘り下げる質問があった場合は、関心を持ってもらえているサインです。
準備していた内容をさらに詳細に展開する絶好の機会として、積極的に応じましょう。

本番前の準備と練習方法

面接での自己PRを成功させるための鍵は、入念な準備と効果的な練習にあります。
本番でスムーズに話すためには、事前の準備が欠かせません。
自己PRを単に暗記するのではなく、自分の言葉で自然に話せるようになるまで練習することが重要です。

効果的な準備方法として、以下のような段階を踏んで練習すると良いでしょう。

ステップ1:自己PR内容の構造化

まず、自己PRの骨格を「強み→根拠→具体例→活かし方」という流れで整理します。
紙に箇条書きでポイントを書き出し、論理的な流れを確認しましょう。
この段階では細かい言い回しよりも、伝えるべき要点と順序を明確にすることが目的です。

ステップ2:原稿作成と推敲

ポイントを基に、実際に話す内容を原稿として作成します。
この段階で、より印象的なフレーズや具体的な数字を盛り込みましょう。
完成した原稿は音読して時間を測り、2分程度に収まるよう調整します。
長すぎる自己PRは面接官の集中力を散漫にさせる恐れがあります。

ステップ3:音声録音と客観的評価

スマートフォンなどで自分の自己PRを録音し、客観的に聞いてみましょう。
話す速さ、声のトーン、言葉の選び方などを確認し、改善点を洗い出します。
この段階で「えーと」「あの」などの無駄な言葉が混じっていないか、同じ表現を繰り返していないかもチェックします。

ステップ4:模擬面接による実践練習

家族や友人に面接官役を依頼し、実際の面接のように自己PRを行います。
練習相手から「分かりにくい点」「もっと知りたい点」「印象に残った点」などのフィードバックをもらいましょう。
可能であれば、就職活動の経験者や社会人からアドバイスをもらうのも効果的です。

ステップ5:想定質問への回答準備

自己PR後に想定される質問とその回答を準備します。
「なぜその強みが身についたのか」「その強みのエピソードをもう一つ挙げてください」「その強みの反対側の弱みは何か」などの質問に対する回答を用意しておきましょう。

練習の際の注意点

  • 完全に原稿を暗記するのではなく、要点を押さえて自分の言葉で話せるようにする
  • 原稿通りに話せなくなった場合のリカバリー方法も考えておく
  • ジェスチャーや表情も含めて練習する
  • 服装や身だしなみを本番と同じ状態で練習することで、より実践的な感覚をつかむ
  • 直前の詰め込み練習は避け、本番前日は軽く復習する程度にとどめる

履歴書と職務経歴書の自己PR

選考プロセスの最初の関門である書類選考では、履歴書と職務経歴書の自己PR欄が重要な役割を果たします。
限られたスペースで自分の魅力を伝えるためには、職種や企業に合わせた効果的な記載方法を知ることが必要です。
ここでは、履歴書と職務経歴書における自己PRの書き方と、エントリーシートとの違いについて解説します。

履歴書における自己PRの書き方

履歴書の自己PR欄は、あなたの人柄や能力を最初にアピールする重要な部分です。
限られたスペースで効果的に自分を売り込むためには、簡潔さと具体性のバランスが重要になります。
採用担当者が多数の履歴書を短時間で確認する状況を想定し、一目で強みが伝わる構成にすることがポイントです。

文字数と形式

一般的な履歴書の自己PR欄は200〜400字程度のスペースが設けられています。
読みやすさを考慮し、10〜12ポイントの文字サイズで、段落や箇条書きを適切に使用しましょう。
手書きの場合は、丁寧な文字で書き、誤字脱字がないよう注意が必要です。

内容の構成

履歴書の自己PRは以下の3つの要素を含めるとわかりやすくなります。

  1. 自分の強み(1〜2つに絞る)
  2. 強みを裏付ける具体的なエピソード(数字や成果を含める)
  3. その強みを志望企業でどう活かすか

職種別のポイント

職種によって強調すべき強みやスキルは異なります。

アピールすべき強み具体例の示し方
営業職コミュニケーション力・交渉力・粘り強さ売上増加率・獲得顧客数
技術職専門知識・問題解決能力・論理的思考開発事例・技術的課題解決実績
事務職正確性・効率性・マルチタスク能力処理時間短縮率・ミス削減実績

実際の記載例

営業職への応募例:

「私の強みは、顧客のニーズを的確に捉える洞察力です。前職の小売業では、お客様との会話から潜在的なニーズを引き出し、月間売上目標120%を3ヶ月連続で達成しました。特に、最初は消極的だったお客様に対しても丁寧なヒアリングを心がけ、リピート率を15%向上させました。この顧客理解力と提案力を御社の営業職でも発揮し、顧客満足度と売上向上に貢献したいと考えています。」

履歴書の自己PRを書く際のポイント

  • 第一印象を重視し、冒頭に最も伝えたい強みを明記する
  • 専門用語や業界特有の表現は、可能な限り分かりやすく言い換える
  • 志望動機と整合性のある内容にする
  • 企業研究の成果を反映させ、企業が求める人材像に合わせた自己PRにする
  • ネガティブな内容や言い訳は避け、ポジティブな表現を心がける

職務経歴書への効果的な自己PR記載法

職務経歴書は、特に転職活動において重要な書類です。
履歴書よりも詳細に自身のキャリアや実績を記載する文書であり、自己PRもより具体的かつ職務に関連付けた内容にすることが求められます。
職務経歴書の自己PRでは、過去の経験と実績を通じて培われた強みと、それを志望企業でどう活かすかを具体的に示すことがポイントです。

配置と分量

職務経歴書の自己PRは、一般的に「職務要約」や「プロフィール」などのセクションとして冒頭に配置されることが多く、300〜500字程度が適切です。
また、職務経歴の詳細記載の後に「自己PR」として別セクションを設ける場合もあります。
いずれの場合も、職務経歴の内容と一貫性のある内容にすることが重要です。

構成と内容

職務経歴書の自己PRは、以下の要素を含めるとよいでしょう。

  1. キャリアを通じて培った専門性や強み
  2. 具体的な業務実績と数値化された成果
  3. 業界や職種に関する知識や見解
  4. 志望企業での貢献可能性

経験者ならではのアピールポイント

職務経歴書では、実務経験に基づく具体的な実績をアピールすることが可能です。

職務経歴書記入例

  • 管理職経験者:「10名のチームマネジメント経験があり、メンバーの強みを活かした業務配分により、部門の生産性を30%向上させました。」
  • 営業経験者:「新規開拓営業として年間120件の新規顧客を獲得し、売上目標達成率150%を記録しました。特に、既存顧客からの紹介率を高める独自の営業手法を確立しました。」
  • エンジニア:「レガシーシステムのリプレイスプロジェクトをリードし、処理速度を5倍に向上させると同時に、運用コストを年間20%削減しました。」

職務経歴書での自己PR記載例

経理職への転職応募例:

「【職務要約】
製造業2社での経理実務7年の経験を持ち、日次・月次決算業務から税務申告準備、予算管理まで一貫して担当してきました。特に原価計算と予算管理に強みがあり、前職では原価管理システムの導入・運用を主導し、製造原価の可視化と5%削減を実現しました。また、経理部門の業務効率化にも取り組み、月次決算の締め日数を5日から3日に短縮。日商簿記1級とFP2級の資格を活かし、財務分析能力と提案力を御社の経理業務改善に貢献したいと考えています。」

職務経歴書で自己PRを効果的に記載するためのポイント

  • 具体的な数字や成果を盛り込み、実績を客観的に示す
  • 業界・職種特有の専門用語を適切に使用して専門性をアピールする
  • キャリアの一貫性や成長ストーリーを示す
  • 志望企業の事業内容や課題を踏まえ、自身の経験がどう活かせるかを示す
  • 取得資格や特殊スキルも関連付けて記載する

エントリーシートとの違いと対策

エントリーシート(ES)は主に新卒採用で使用される応募書類ですが、近年は中途採用でも利用されることがあります。
履歴書や職務経歴書とは異なる特徴を持ち、それに合わせた自己PR対策が必要です。
エントリーシートの自己PRは、企業独自の設問に対応する必要があり、企業の価値観や求める人材像を理解した上で作成することが重要です。

エントリーシートと履歴書・職務経歴書の主な違い

エントリーシート履歴書・職務経歴書
形式企業独自の様式・設問一般的な様式・項目
文字数設問により様々(400〜800字程度)200〜500字程度
評価基準企業の求める価値観や資質との合致度職務適性や実績の客観的評価

エントリーシートでの自己PR対策

【設問の意図を読み解く】

エントリーシートの設問は、企業が特に重視する価値観や能力を測るためのものです。
「あなたの強みを教えてください」という直接的な問いだけでなく、「学生時代に力を入れたこと」「困難を乗り越えた経験」など、間接的に自己PRを求める設問もあります。
設問の意図を読み解き、企業が求める能力や価値観に沿った回答を心がけましょう。

【企業研究の反映】

エントリーシートでは、企業の経営理念や事業内容、求める人材像を踏まえた自己PRが効果的です。
同じ強みでも、企業によって表現や強調点を変えることで、よりマッチ度の高いアピールができます。
例えば、チームワークを重視する企業には協調性を、革新性を重視する企業には創造性や挑戦精神を強調するなど、企業カラーに合わせた自己PRを心がけましょう。

【文字数制限への対応】

エントリーシートでは、設問ごとに文字数制限が設けられていることが多いです。
限られた文字数で効果的に自己PRするには、冗長な表現を避け、具体的なエピソードを簡潔に伝えることが重要です。
文字数に余裕がある場合は、強みの背景や具体例をより詳細に記載し、説得力を高めましょう。

【エントリーシートでの自己PR例】

設問:「あなたの強みは何ですか?具体的なエピソードを交えて800字以内で記述してください。」

回答例:

「私の強みは、目標を達成するための戦略的思考力と実行力です。大学3年次に所属していた広告研究会で、企業協賛イベントの企画責任者を担当した際に、この強みを発揮しました。

前年は参加者50名程度の小規模イベントでしたが、「100名以上の参加者を集め、協賛企業の満足度向上を図る」という明確な目標を設定。まず、過去2年分の参加者アンケートを分析し、「実務に活かせる内容」という需要を発見しました。次に、チームメンバー5名の得意分野を把握し、企画・広報・運営の3チームに分けて役割を明確化。さらに、協賛企業の担当者と月1回の定例会議を設け、企業側のニーズを常に取り入れる体制を構築しました。

広報面では、SNSでのターゲット広告の活用と、関連学部の教授への直接交渉によるゼミ単位での参加促進を戦略的に実施。その結果、参加者120名(前年比240%)を達成し、協賛企業からは「学生の熱意が伝わる充実したイベントだった」と高評価をいただきました。

この経験から、目標達成のためには綿密な現状分析、チーム力の最大化、そして関係者との密なコミュニケーションが重要だと学びました。御社に入社後は、この戦略的思考力と実行力を活かし、マーケティング戦略の立案・実行に貢献したいと考えています。」

エントリーシートと履歴書・職務経歴書の使い分け

複数の書類で自己PRを書く必要がある場合、内容の一貫性を保ちつつも、各書類の特性に合わせた表現や詳細度の調整が必要です。
履歴書では簡潔に強みと実績を示し、職務経歴書ではより具体的な業務経験と成果を強調し、エントリーシートでは企業の求める人材像に沿った形でエピソードを展開するなど、書類ごとに強調点を変えることで、多角的に自分の魅力をアピールできます。

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まとめ

自己PRは就職・転職活動の成否を左右する重要な要素です。
効果的な自己PRを作成するには、自己分析から始まり、企業研究、具体的なエピソードの選定、論理的な構成、そして伝え方まで、様々なポイントを押さえる必要があります。
本記事で解説した通り、自己PRは単なる自分の長所の列挙ではなく、あなたの価値を相手に伝えるためのマーケティング活動といえます。

履歴書やエントリーシートでは、限られたスペースで最大の効果を発揮する簡潔かつ具体的な自己PRを心がけましょう。
面接では、書面では伝えきれない人間性や熱意も含めて、一貫性のある自己PRを展開することが重要です。
また、自己PRと志望動機を連動させることで、「なぜあなたがその企業に必要なのか」という採用担当者の最大の関心事に答えることができます。

自己PRは一度完成させたら終わりではなく、面接での反応や新たな経験を通じて常にブラッシュアップしていくものです。
この記事で紹介した具体例や書き方のコツを参考に、あなただけの魅力的な自己PRを作成し、就職・転職活動を成功させてください。
あなたの強みを最大限に活かした自己PRが、理想の仕事への扉を開く鍵となることを願っています。

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この記事を書いた人

アイピアジョブ 編集部

アイピアジョブは、建設業特化型の転職支援サービスです。
建築業界の人手不足解消と業界全体の発展を目標に掲げ、転職・採用に関する様々な情報発信や課題解決に役立つサービスを提供しています。

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