「履歴書の趣味・特技欄に何を書けばいいのか分からない」「特別な実績がなくて空欄になってしまう…」と悩んでいる20代の方は少なくありません。
転職活動や就職活動において、職歴や自己PRの作成には力を入れても、趣味・特技欄の書き方で手が止まってしまうケースは非常に多いです。しかし、結論からお伝えすると、趣味・特技欄は「誰かに自慢できるような立派な実績」である必要は一切ありません。重要なのは、採用担当者がその項目を通じて何を知ろうとしているのか、その意図を理解し、日常の習慣を適切な言葉に変換することです。
本記事では、2026年の最新の採用市場を踏まえ、キャリアに自信がない20代でも履歴書の趣味・特技欄を魅力的なアピールに変えられる「書き方3ステップ」を解説します。20種類以上の趣味一覧、ゲームや読書などのジャンル別例文、面接でマイナス印象を与えないためのNG例まで分かりやすく網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 採用担当者が履歴書の「趣味・特技欄」をチェックしている本当の目的
- 特別な実績がなくても魅力的な文章が作れる「書き方3ステップ」
- そのまま使える趣味・特技の「ロングテール一覧」と「ジャンル別例文」
- 厚生労働省のガイドラインに基づく「書くのを避けるべきNGな趣味」
- 施工管理や営業職など、職種別にマッチしやすい趣味の選び方
- 趣味・特技が全く思い浮かばない20代向けの対処法
履歴書の趣味・特技欄を面接官が見ている「本当の目的」
なぜスキルや実務経験を記載する職務経歴書とは別に、履歴書に「趣味・特技」の欄が設けられているのでしょうか。その目的を正しく知ることで、どのような内容を書くべきかの方向性が見えてきます。
なぜスキルや職歴とは別に「趣味・特技」が必要なのか?
面接官が趣味・特技欄を見る最大の目的は、求職者の「人柄」や「パーソナリティ」を多角的に把握するためです。書類選考や面接の冒頭では、どうしても緊張感が高まり、定型文のようなやり取りになりがちです。そこに趣味や特技という「個人の素顔」が見える項目があることで、面接官は「普段はどんなことに興味を持つ人なのだろう」「自社のメンバーと馴染めそうか」という、数字や職歴だけでは見えない定性的な部分を測る材料にしています。また、面接時の緊張をほぐすアイスブレイクの話題として活用されることもあります。
「自己PR」や「長所・短所」との決定的な違い
趣味・特技は、「自己PR」のように実務に直結する強みを直接的にアピールする場とは少し性質が異なります。自己PRが「私はこのスキルで貴社に貢献できます」というビジネス的なアプローチであるのに対し、趣味・特技は「私は物事に対してこのように向き合う人間です」という間接的な行動特性の証明です。そのため、必ずしも仕事で即戦力になる資格や技術の話である必要はなく、プライベートでの取り組み方を通じて、あなたの人柄が伝われば十分に役割を果たします。
自己PRや長所の書き方についてはこちら
履歴書の趣味・特技の書き方【3ステップ】
「アピールできるような趣味はない」と諦める必要はありません。以下の3つのステップを踏むことで、どのような日常の習慣からでも、採用担当者の興味を惹くエピソードを作成できます。
ステップ1:日常のルーティンから「趣味・特技」の種を見つける
まずは「趣味=人に自慢できること」というハードルを下げましょう。あなたが普段、無意識に時間を費やしていることや、苦にならずに続けられている習慣を書き出してみてください。(※次章の「趣味・特技一覧」も参考にしてください)
ステップ2:人柄や仕事への姿勢が伝わる行動プロセスを絞り込む
種が見つかったら、それを「あなたの長所」や「仕事への姿勢」に紐付けられる行動プロセスへと言い換えます。例えば、単に「映画を観るのが好きです」で終わらせるのではなく、「月に〇本観る」「観た後に簡単な感想を記録している」といった具体的な行動のプロセスや工夫を盛り込むことで、業務における「継続力」や「情報整理能力」といったポジティブな印象に繋げることができます。
ステップ3:「結論+具体的な数字・頻度+仕事への活かし方」で構成する
履歴書の限られたスペース(50文字〜100文字程度)にまとめる際は、以下の構成テンプレートを意識すると、短い文章でも説得力が飛躍的に高まります。
- 結論:私の趣味(特技)は〇〇です。
- 具体的な数字・頻度:〇年間継続しており、週に〇回は取り組んでいます。
- 得られたもの・工夫:ただ行うだけでなく、〇〇という点を意識しています。
- 仕事への活かし方:ここで培った〇〇(集中力・計画性など)を、実務でも活かしたいと考えています。
【ロングテール網羅】履歴書に書ける趣味・特技の一覧
「何から書けばいいか全く思い浮かばない」という方は、以下の趣味一覧から、ご自身の日常に近いものがないか探してみてください。些細なことでも立派な趣味・特技になります。
- 読書 / 映画鑑賞 / 音楽鑑賞 / 動画視聴
- 料理 / お菓子作り / パン作り
- 旅行 / ドライブ / ツーリング / 散歩
- カメラ / 写真撮影 / イラスト制作
- DIY / プラモデル制作 / 手芸
- ランニング / 筋トレ / ヨガ / 登山 / 釣り
- ゲーム / ボードゲーム / チェス・将棋
- 英会話 / 語学学習 / 資格勉強
- 家庭菜園 / 観葉植物の世話
- プログラミング / パソコンの自作
- 整理整頓 / 掃除 / 家計簿の管理
履歴書に書いて良い趣味・特技と避けるべきNG例(比較表)
どのようなジャンルの趣味が採用活動において受け入れられやすく、逆にどのような内容がリスクになり得るのか、代表的な例を比較表で整理しました。
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【ジャンル別】履歴書の趣味・特技にそのまま使える例文
履歴書にそのまま記載できる具体的な文章パターンをジャンル別に紹介します。ご自身の状況に合わせて数字や内容を調整してご活用ください。
1. 行動や自己管理能力を伝える「スポーツ・アウトドア」
【ジョギング・ランニングの例】
趣味はジョギングです。健康管理と体力維持を目的に、毎週土曜日の朝に5キロ走ることを3年間継続しています。天候に関わらず決まったルーティンをこなすことで、自己管理能力と物事を継続する粘り強さが身につきました。仕事においても、日々のタスクを着実に遂行する継続力を発揮します。
2. 計画性や知的好奇心を示す「インドア・カルチャー」
【映画鑑賞の例】
趣味は映画鑑賞です。単に作品を観るだけでなく、鑑賞後に「なぜこの展開が面白いと感じたのか」をノートに3行で要約し、客観的に整理することを習慣にしています。これまでに100本以上の作品を記録してきました。この習慣で養われた「物事の背景を深掘りして考える視点」を、業務の課題解決にも活かしたいと考えています。
3. 日常の段取り力をアピールできる「料理・自炊」
【料理・自炊の例】
特技は手際の良い料理です。限られた時間の中で効率よく複数の品を作るため、前日に冷蔵庫の食材を確認し、調理の工程(焼く、煮る、切る)の順序をあらかじめ組み立ててからキッチンに立ちます。この「全体の流れを予測し、並行して段取りを組む計画性」は、複数の業務を同時並行で進めるマルチタスクの場面でも活かせると考えています。
4. ゲームが趣味でも履歴書に書いて大丈夫?
以前は「ゲーム=不真面目」という印象を持たれることもありましたが、企業によっては、ゲームを通じて培われるスキルや行動特性を論理的に語ることで、好印象につながる場合があります。単に「暇つぶしで遊んでいる」のではなく、目的意識やチームワークのプロセスを明記することがポイントです。
【オンラインゲームの例】
趣味はオンラインゲームです。目標達成のために事前に情報収集や戦略を立て、複数人のチームでそれぞれの役割分担をしながらプレイしています。効率よく成果を出すために失敗から学び、改善を繰り返すプロセスを楽しんでいます。この経験を仕事でも活かし、課題解決やチームでの円滑な協力体制構築に役立てたいと考えています。
【職種別】選考を有利に進める趣味・特技の選び方
応募する職種が求めている「人物像」や「必要なスキル」に合わせて趣味・特技を選ぶと、より書類全体の説得力が増します。職種ごとの親和性の高いアプローチを確認しましょう。
営業職・接客職:協調性やコミュニケーション能力をアピール
顧客やチームメンバーと深く関わる営業・接客職では、フットサルや草野球、地域のサークル活動など「他者と関わる趣味」や、旅行など「行動力があることを示す趣味」が適しています。初対面の人とも円滑に関係を築けることや、チームワークを重んじる姿勢を伝えると効果的です。
事務職・管理職:几帳面さや事務処理能力、ITスキルをアピール
正確性や細かい管理が求められる事務・管理職では、整理整頓や料理(段取り力)、家計簿の管理(数字への強さ)、パソコンの自作(ITスキル)などが好相性です。ミスなく着実に業務をこなせる「几帳面さ」や「計画性」の裏付けとしてエピソードを展開しましょう。
施工管理・技術職:集中力や段取り力、体力をアピール
ものづくりや現場管理を担う施工管理・技術職などでは、プラモデル製作やDIY(集中力・手先の器用さ)、スポーツ(体力・タフさ)、ドライブ(安全意識・集中力の維持)などが適しています。一つの物事にじっくり向き合える「忍耐力」や、現場をスムーズに動かす「段取り力」に変換して伝えると、実務での活躍イメージに繋がりやすくなります。
マイナス印象を避けるために!履歴書で書くのを避けるべき「NGな趣味・特技」
趣味・特技欄は比較的自由度が高い項目ですが、転職・就職活動という公の場においては、記載を避けるべき内容が存在します。知らずに書いてしまうと、思わぬマイナス印象に繋がる可能性があるため注意が必要です。
1. ギャンブルや公序良俗に反するもの
パチンコ、競馬、麻雀などは、個人の余暇としては自由ですが、履歴書に記載すると「金銭感覚に問題はないか」「業務に支障が出るほどの依存性はないか」といった懸念を採用担当者に抱かせる原因になる場合があります。企業は長期的に安定して働いてくれる人材を求めているため、リスクのある項目はあえて書かないのが賢明です。
2. 思想・信条・宗教に関わるもの
特定の政治団体での活動、宗教活動、あるいはそれに準ずる思想・信条を強く反映した趣味は記載を避けてください。
厚生労働省の「公正な採用選考の基本」では、思想・信条・宗教など本人に責任のない事項や、応募者の自由であるべき事項を採否の判断材料にしてはならないとされています。
そのため、履歴書にこれらが記載されていると、採用担当者も選考の公正性を保つ上で扱いに非常に配慮する項目となります。記載するメリットは少なく、企業側が余計な予断を持たないようにするためにも、これらに該当する内容は伏せておくことが推奨されます。
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3. 「特になし」や空欄での提出
最も避けるべきなのは、「特になし」と書いたり、空欄のまま提出したりすることです。採用担当者に対して「自己分析を怠っている」「自社への志望熱意が低く、履歴書を埋める努力をしていない」という印象を与えてしまう可能性があります。どれほど短い文章であっても、必ず何かしらの趣味・特技を記載してすべての欄を埋めるのが、誠実さを伝えるための基本マナーです。
趣味・特技がない20代へ。どうしても思い浮かばない場合の対処法
「どうしても趣味や特技が見つからない」「自分の履歴書に自信が持てない」という20代の方も多いのではないでしょうか。その場合は、1人で抱え込まずにプロのサポートを賢く利用することが、手堅く内定を獲得するための近道です。
1. 自分の強みを客観的に引き出してくれるプロに相談する
自分にとっては「当たり前の日常」であっても、第三者であるキャリアアドバイザーの視点を通せば、それは立派な「アピールポイント(強み)」に変わることが多々あります。客観的な自己分析を取り入れることで、趣味・特技欄だけでなく、志望動機など履歴書全体の完成度を飛躍的に高めることが可能になります。
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2. 20代・未経験のポテンシャル採用に強い転職エージェントを活用する
現在の採用市場では、若手層のポテンシャルや人柄を重視して採用し、入社後に育成していく方針を掲げる優良企業が豊富に存在します。特に「これまでのキャリアにあまり自信がない」「職歴が浅くて書類選考が不安」と悩んでいる20代の方であれば、若手特化型のエージェントや、業界に特化した支援サービスを活用するのが非常におすすめです。
たとえば、若手のキャリアチェンジや建設業界などの安定成長業界への転職を強みとする「アイピアジョブ」のようなエージェントでは、履歴書・職務経歴書の個別添削はもちろん、面接での受け答えや人柄のアピール方法までを無料でトータルサポートしてくれます。客観的なアドバイスを受けることで、マイナス印象を徹底的に排除した、自信の持てる履歴書を完成させることができます。
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履歴書の趣味・特技に関するよくある質問(FAQ)
- Q. 趣味と特技は何個まで書けばいいですか?
-
A. 基本的には「趣味1つ」「特技1つ」の合計2つ程度に絞るのが最適です。箇条書きでたくさん並べるよりも、1〜2個の項目について「具体的な数字や行動プロセス」を掘り下げて書いた方が、採用担当者の印象に残りやすくなります。
- Q. 趣味と特技はどちらか一つだけに絞って書いても問題ありませんか?
-
A. 基本的には「趣味:〇〇、特技:〇〇」とそれぞれ記載するのが望ましいですが、履歴書のフォーマットが一体型になっている場合や、どうしても片方が思いつかない場合は、どちらか一つを深掘りして枠の7〜8割以上を埋める形で記載すれば問題ありません。空欄を作らないことが最も重要です。
- Q. 「読書」や「映画鑑賞」はありきたりすぎて、採用担当者の印象に残りづらいですか?
-
A. ジャンル自体がありきたりでも評価が下がることはありません。大切なのは「月に何冊読むか」「どのようなジャンルを好み、どんな気づきを得ているか」という、あなた自身の具体的な行動プロセスや工夫です。伝え方次第で、十分に独自の魅力的なアピールになります。
- Q. ゲームが趣味の場合、履歴書に書くことで不真面目な印象を与えてしまいませんか?
-
A. 単に「ゲームが好きです」とだけ書くと、人によっては余暇の過ごし方として物足りなさを感じる場合があります。しかし、「目標達成のために必要な戦略をリサーチし、効率的な手順を組み立ててプレイしている」など、ビジネススキルに通ずる行動特性として論理的に言語化できれば、好印象に繋がる場合があります。
- Q. 趣味も特技も本当に何一つ思い浮かばない場合はどうすればいいですか?
-
A. 「毎日欠かさず行っていること(早寝早起き、散歩、掃除など)」や「最近興味を持って調べ始めたこと」を振り返ってみてください。それでも難しい場合は、転職エージェントなどのプロに相談し、客観的なヒアリングを通じて日常の習慣から強みを一緒に見つけてもらう方法が確実です。
- Q. 履歴書と職務経歴書のどちらにも趣味・特技を書く必要はありますか?
-
A. 職務経歴書は主に「実務経験やスキル」を詳細にアピールする書類であるため、趣味・特技は履歴書側だけに記載すれば十分です。もし職務経歴書にも記載欄があるフォーマットを使用する場合は、履歴書の内容と完全に一致させ、矛盾が生じないように注意してください。
- Q. 趣味と特技は全く同じ内容(例:趣味も特技も料理)にしても大丈夫ですか?
-
A. はい、同じ内容であっても問題ありません。その場合は「趣味・特技:料理」として一つの枠にまとめ、「休日の息抜きとして楽しむだけでなく、手際よく短時間で複数品を作る段取りにこだわっている」など、楽しむ側面(趣味)と得意な側面(特技)を織り交ぜて記載すると綺麗にまとまります。
まとめ:些細な趣味・特技でも、伝え方次第で魅力的なアピールになる
履歴書の趣味・特技欄は、あなたという人間を採用担当者に身近に感じてもらい、キャリアや職歴に自信がなくても「ポテンシャルや人柄」を伝えるための絶好のコミュニケーションツールです。
特別な実績や華やかなエピソードを捏造する必要はありません。大切なのは、日々の習慣や余暇の過ごし方を客観的に振り返り、そこにある「あなたなりの工夫や継続の姿勢」を誠実な言葉で言語化することです。
もし「自分の趣味をどう仕事の姿勢に繋げればいいか分からない」「履歴書全体の完成度を高めて、書類選考でより良い印象を与えたい」と感じているなら、若手や未経験の就職・転職実績が豊富なプロの力を頼ってみてください。客観的な自己分析を通じて、あなたの中に眠る隠れた強みを引き出し、自信を持って次のステップへ進めるよう親身にサポートしてくれます。正しい戦略を武器に、納得のいく転職活動の第一歩を踏み出しましょう。
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