【例文あり】アルバイトのみの職務経歴書の書き方とアピール例

2025.06.252025.06.27

転職活動中、アルバイト経験しかないと、職務経歴書をどのように書けばいいのかと悩む方も多いでしょう。
しかし、一定の条件が揃っている場合、アルバイト経験でも、職務経歴書に記載することが推奨されています。

この記事では、アルバイト経験しかない方でも自信を持って提出できる職務経歴書の書き方を解説します。
最新の記載方法や具体的なアピール例も紹介するので、ぜひ転職活動にお役立てください。

アルバイト経験を記載した職務経歴書の基本

アルバイト経験しかない場合、職務経歴書は必要なのでしょうか。
実は離職期間が3カ月以上ある場合は、アルバイト経験も職務経歴書に記載することが推奨されています。
というのも、アルバイトでも仕事の経験として評価されるポイントがいくつかあるのです。

アルバイト経験は職務経歴書に書くべき？

「アルバイト経験しかないけど、職務経歴書は必要なの？」と疑問に思う方もいるでしょう。
結論から言えば、アルバイト経験も立派な職務経験として記載すべきです。

アルバイトであっても、そこで身につけたスキルや経験は採用担当者にアピールできる材料となります。
特に新卒や第二新卒、未経験職種への転職の場合は、アルバイト経験も貴重なキャリアとして評価されることがあります。
採用担当者は「この人がどんなスキルを持っているか」「どんな経験をしてきたか」を知りたいと考えているのです。

職務経歴書の基本的な構成と項目

職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、基本的な構成と項目があります。
以下はその一例です。

複数のアルバイト経験がある場合は、全てを記載するのではなく、応募先に関連性の高いものから優先的に記載することが大切です。
職種が異なっていても、身につけたスキルや姿勢が応募先で活かせることをアピールできれば評価につながります。
特に、リーダー経験やプロジェクト参加など、責任のある役割を担った経験は積極的に記載しましょう。

複数のアルバイト経験がある場合は、全てを記載するのではなく、応募先に関連性の高いものから優先的に記載することが大切です。
職種が異なっていても、身につけたスキルや姿勢が応募先で活かせることをアピールできれば評価につながります。

【タイトル】「職務経歴書」と中央上部に記載

【氏名・日付】右上に氏名と作成日を記載

【職務要約】これまでの経歴の概要を200〜300字程度で簡潔に記載

【職務経歴】会社名：〇〇株式会社（アルバイト）　

　　　　　　勤務期間：20XX年X月〜20XX年X月

　　　　　　職種：〇〇スタッフ

　　　　　　担当業務：〇〇業務（具体的な内容）

　　　　　　　　　　　〇〇対応（具体的な内容）

　　　　　　実績・成果：〇〇を達成（具体的な数値）

　　　　　　　　　　　　〇〇に貢献（具体的な内容と効果）

【自己PR】強みやアピールポイントを具体的に記載

【資格・スキル】取得資格や語学力などを記載

【その他】趣味や特技、自己啓発活動などを簡潔に記載

基本的な構成項目としては、「職務要約」「職務経歴」「自己PR」などが挙げられます。
職務要約では、これまでの経歴を簡潔にまとめ、応募先企業で活かせるスキルを中心に記載します。
職務経歴では、アルバイト先の会社名、勤務期間、担当業務、成果などを詳しく記載していきましょう

アルバイト職務経歴書の書き方の基本ポイント

アルバイト経験を職務経歴書に記載する際の基本ポイントを押さえましょう。
まず、会社名は略さず正式名称で記載し、「（アルバイト）」と明記することが推奨されています。
また、職務内容は具体的に書き、数字を用いて成果を示すことが効果的です。

アルバイト職務経歴書の効果的な書き方と例文

アルバイト経験を魅力的に伝えるためには、具体的な成果や習得したスキルを効果的に表現することが重要です。
ここでは、職務経歴書の各項目における具体的な書き方と例文を紹介します。
採用担当者に評価されるポイントを押さえて、自信を持って提出できる職務経歴書を作成しましょう。

職務要約の書き方とアピールポイント

職務要約は、職務経歴書の冒頭に記載する自己紹介のようなセクションです。
ここでは、これまでのアルバイト経験の全体像と、応募先企業で活かせるスキルや強みを簡潔にまとめます。
これまでの成果は必ず数字付きで表現することが効果的とされています。

職務要約は採用担当者が最初に目を通す部分であり、第一印象を決める重要なセクションです。
長すぎず短すぎず、200〜300字程度でまとめるとよいでしょう。
応募先企業の求める人材像を意識し、自分のアルバイト経験から得たスキルや成果がいかに役立つかを強調することがポイントです。

以下に、職務要約の具体的な記載例を2つご紹介します。
アルバイト経験をもとに、業務内容や成果をどのように整理し、強みとして表現するかの参考としてご活用ください。
あわせて、勤務年数・具体的な数値・リーダー経験・仕事への姿勢など、アピールにつながる要素がどのように盛り込まれているかにも注目してみましょう。

飲食店アルバイト経験者の例

例）飲食店にて3年間アルバイトとして勤務。接客、調理、レジ業務を担当し、繁忙期には1日平均
　　150名以上の顧客対応を行う。
　　2年目からはアルバイトリーダーとして新人教育も担当し、10名以上の教育に携わる。
　　チームワークを重視した働き方で、店舗の顧客満足度調査で90%以上の高評価を獲得。

販売職アルバイト経験者の例

例）アパレルショップで2年間販売スタッフとして勤務。接客、商品管理、レジ業務を担当。
　　月間売上目標達成率平均110%を記録。 VMD（ビジュアルマーチャンダイジング）にも携わ
　　り、新規ディスプレイ実施後の関連商品売上が30%向上。
　　お客様のニーズを的確に汲み取る提案力と、チームで目標達成する姿勢を持つ。

アピールポイント

勤務年数と主な業務内容を具体的に記載する
具体的な数字で業務量や成果を示す
リーダーや特別な役割を担った経験をアピール
数値化された成果で説得力を持たせる
チームワークや仕事に対する姿勢も伝える

職務要約は、限られた文字数の中で自分の経験と強みを的確に伝える重要なパートです。
応募先企業の求める人物像を意識し、事実に基づいた業務経験や成果を端的に表現することで、より印象に残る職務経歴書に仕上がります。

職務経歴の詳細な記載方法

職務経歴の詳細部分では、各アルバイト先での経験を時系列で記載していきます。
例えば、以下の項目を含めることが推奨されています。

【会社名】〇〇株式会社（アルバイト）
【雇用形態】アルバイト
【勤務期間】20XX年4月〜20XX年3月（2年）
【職種】販売スタッフ
【担当業務】接客、商品管理、レジ、在庫管理など
【実績・成果】客単価前年比15%向上に貢献、社員表彰2回受賞など

職務経歴の記載方法には、時系列型（古い順または新しい順）と職種別型がありますが、アルバイト経験のみの場合は時系列型が分かりやすいでしょう。
特に応募先と関連性の高いアルバイト経験は詳しく記載し、あまり関連性のないアルバイトは簡潔にまとめるとよいでしょう。
担当業務だけでなく、そこで身につけたスキルや成果、工夫した点などを具体的に記載することが重要です。

具体的な記載例としては、以下のようなものが挙げられます。

カフェスタッフの例

例）
【会社名】カフェ〇〇（アルバイト）
【勤務期間】20XX年6月〜20XX年5月（3年）
【職種】カフェスタッフ
【担当業務】
　　・接客、オーダー対応（1日平均80名）
　　・ドリンク、フードの調理
　　・レジ業務、売上管理
　　・新人スタッフ教育（計8名担当）
【実績・成果】
　　・接客マニュアル作成に参加し、新人教育期間を2週間から10日に短縮
　　・お客様アンケートの満足度評価で店舗平均92%を達成
　　・新メニュー提案が採用され、売上前月比20%増に貢献

ポイント

業務量を数値で示し、客観性を持たせる
教育担当としてのリーダー経験を明示
工夫や改善による成果を数字でアピール工夫した点を強調

塾講師アルバイトの例

例）
【会社名】〇〇学習塾（アルバイト）
【勤務期間】20XX年4月〜20XX年3月（2年）
【職種】個別指導講師
【担当業務】
　　・中学生の数学・英語の個別指導（週15コマ担当）
　　・生徒の学習計画立案
　　・保護者との面談対応（月平均5件）
　　・教材作成、添削業務
【実績・成果】
　　・担当生徒10名中8名の定期テスト平均点が20点以上向上
　　・指導法が評価され、新人講師向け研修の講師を担当
　　・受け持ち生徒の塾内テスト平均点が塾全体で最高水準に

ポイント

担当範囲やコマ数で責任の重さを示す
成果は「生徒の成績向上」など具体的に
指導力や信頼性が評価された実績を明記

アルバイト経験でも、担当業務と成果を具体的に示すことで、十分なアピール材料になります。
数字や事例を盛り込んで、実績を「見える化」することを意識しましょう。

自己PRの効果的な書き方

自己PRでは、アルバイト経験を通じて得たスキルや強みを、応募先でどう活かせるかを具体的に伝えることが重要です。
特に、「何を」「どうやって」「どんな成果を出したか」という視点で構成すると、説得力のある内容になります。
また、自分の主観だけでなく、周囲からの評価や数値で裏付けられた実績を示すことで、信頼性が高まります。

ここでは、自己PRの基本構成と、具体例をもとにした書き方のポイントをご紹介します。
実際の例文を参考にしながら、自分の経験をどう伝えるかイメージしてみてください。

自己PRの基本構成

自分の強み（結論）
その強みを発揮した具体的なエピソード
応募先企業でどのように活かせるかの展望

抽象的な表現だけでなく、具体的な数字や成果を交えて伝えることがポイントです。アルバイトでの経験も、単なる作業ではなく成長や貢献のプロセスとして整理しましょう。

自己PR例①：接客業からオフィスワークへ

例文）
私の強みは、顧客ニーズを的確に把握し、臨機応変に対応する能力です。カフェでのアルバイト経験を通じて、多様なお客様の要望に応える中で培いました。特に、一度に10組以上のお客様対応をこなす繁忙期には、優先順位を素早く判断し、効率的に業務を進める力が身につきました。また、お客様からのクレーム対応では、まず相手の気持ちを理解することを心がけ、適切な解決策を提案することで、月間クレーム件数を前年比30%削減することに貢献しました。貴社のカスタマーサポート業務においても、この経験を活かして丁寧かつ効率的な対応で顧客満足度向上に貢献したいと考えています。

ポイント

強みと具体的な状況・行動・成果を明示
数値を使ってインパクトを強化
応募先の業務にどう活かせるかを明確に示す

自己PR例②：販売職から営業職へ

例文）
私の強みは、顧客の潜在ニーズを引き出し、最適な商品を提案する力です。アパレルショップでの2年間のアルバイト経験では、お客様の表面的な要望だけでなく、ライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングすることで、当初予定していなかった商品も含めた提案を行ってきました。その結果、担当した顧客の平均客単価が店舗平均より25%高い実績を残しました。また、リピーターのお客様を5名以上獲得し、固定客化に成功しました。貴社の営業職においても、この提案力と信頼関係構築の経験を活かし、顧客との長期的な関係を築きながら売上向上に貢献したいと考えています。

ポイント

ニーズ把握〜提案〜成果までの流れが明確
客単価・リピーターなど具体的な成果を記載
応募職種との関連性が強い内容になっている

自己PR作成時のチェックポイント

強みは一言で明確に表す（結論ファースト）
エピソードには「数字」や「状況」を入れる
応募企業の業務に関連づけて締めくくる
抽象語ではなく「行動」や「工夫」を具体的に書く

自己PRでは、「アルバイト経験でもしっかり活かせるスキルがある」ことを伝えることが大切です。
応募先企業が求める人物像に合った強みを見極め、事実に基づく具体的なエピソードと成果をもとに、自分らしい表現でアピールしましょう。

アルバイト職務経歴書の作成時の注意点

アルバイト経験を基にした職務経歴書を作成する際は、いくつか押さえておくべき注意点があります。
適切な表現方法や避けるべきポイントを理解することで、より効果的な職務経歴書を作成できます。
採用担当者に好印象を与える職務経歴書を作るためのポイントを見ていきましょう。

アルバイト経験を効果的に表現するコツ

アルバイト経験を職務経歴書で効果的に表現するには、単なる業務内容だけでなく、そこで身につけたスキルや姿勢を強調することが重要です。
特に、成果は必ず数字を使って表現するのが効果的です。
「売上10％向上」「顧客満足度90％維持」など、具体的な数値で示すことで説得力が増します。

アルバイトでも責任ある役割を担っていた場合は、それを積極的にアピールしましょう。
例えば、新人教育担当、シフト管理、イベント企画などの経験は、リーダーシップやマネジメント能力の証明になります。
また、アルバイト中に創意工夫した点や改善提案を行った経験は、主体性や問題解決能力のアピールになるため、具体的に記載するとよいでしょう。

掛け持ちアルバイトの記載方法

複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合、全てを詳細に記載すると冗長になる恐れがあります。
したがって、複数掛け持ちの場合は全てではなく優先順位をつけて、応募先に関連性の高いものから記載することが推奨されます。
特に応募先と関連性の高いアルバイトは詳しく、それ以外は簡潔に記載するとよいでしょう。

同時期に複数のアルバイトをしていた場合は、時期が重複していることがわかるように記載します。
例えば、「20XX年4月〜20XX年3月：〇〇カフェ（週3日）」「20XX年6月〜20XX年9月：△△販売店（週2日）」のように、勤務頻度も併記するとわかりやすくなります。
掛け持ちアルバイトの経験は、複数の業務を同時にこなす時間管理能力や適応力のアピールにもなるので、その点も強調するとよいでしょう。

掛け持ちバイトをしていた場合は、以下の点に気をつけて記載するようにしましょう。