履歴書や職務経歴書を作成する際、「退職理由はどう書けばいいの?」「自己都合と会社都合の違いは?」「ネガティブな理由は正直に書くべき?」と悩んでいませんか?この記事では、書類ごとの正しい退職理由の書き方、20代・建設業界向けのポジティブな言い換え例文、採用担当者が見ているポイントやNG例まで徹底解説します。
この記事でわかること
- 履歴書・職務経歴書・面接での退職理由の伝え方の違い
- 「一身上の都合」「会社都合」「契約期間満了」の正しい使い分け
- 職務経歴書や面接で使える!ネガティブな理由のポジティブ変換例文
- 採用担当者が退職理由から読み取る3つのポイント
- 経歴詐称になる?退職理由を書く際のNG例と注意点
- 【全10問】退職理由の書き方に関するよくある質問(FAQ)
採用担当者はここを見る!退職理由の考え方

単に「なぜ辞めたか(過去)」を書くのではなく、「今後どうしたいか(未来)」をセットで考えることが重要です。企業は退職理由を通して、あなたの「定着性」「責任感」「意欲」を確認しています。
「退職理由(辞めた理由)」と「転職理由(次の目標)」の違い
退職理由を考える際、多くの人が「退職理由」と「転職理由」を混同しがちです。「退職理由」は前職を辞めた過去のきっかけや課題であり、「転職理由」は次の会社で実現したい未来の目標(志望動機)です。この2つが矛盾なくつながっていると、説得力のある書類になります。
なぜ退職したかだけでなく「今後どうしたいか」をセットで考える
書類や面接でネガティブな退職理由だけを伝えると、「不満が多い人」という印象を与えかねません。「残業が多かった(退職理由)」+「だからこそ効率的な環境で長く貢献したい(転職理由)」のように、ポジティブな未来をセットで伝えるのが基本です。
採用担当者が見ているポイント(定着性・責任感・意欲)
採用担当者は退職理由から、「自社でも同じ理由ですぐ辞めないか(定着性)」「他責思考ではなく自分で改善しようとする姿勢があるか(責任感)」「自社で活躍できそうか(意欲)」を判断しています。
【比較表】履歴書・職務経歴書・面接での退職理由の伝え方の違い
履歴書には「定型文」を書き、職務経歴書は「原則不要(書くなら前向きに)」、面接では「具体的に説明する」のが基本ルールです。
| 書類・場面 | 退職理由を書くか? | 書き方・伝え方のルール |
|---|---|---|
| 履歴書 | 必須 | 「一身上の都合」などの定型文のみを簡潔に記載する |
| 職務経歴書 | 任意(原則不要) | 専用欄はない。書く必要がある場合は自己PR等に前向きに記載 |
| 面接 | 必須 | 履歴書の定型文を踏まえ、背景と未来の目標を具体的に説明する |
【一覧表】ケース別:履歴書と面接での退職理由の対応表
履歴書には定型文を書きますが、面接ではその詳細を聞かれます。それぞれのケースでどう対応すべきかを一覧表にまとめました。
| 退職理由のケース | 履歴書の書き方 | 面接での伝え方 |
|---|---|---|
| 自己都合(不満や転職など) | 一身上の都合により退職 | 事実をベースに、前向きな理由へ変換して具体的に説明 |
| 会社都合(倒産・業績悪化) | 会社都合により退職 | 会社の状況等、やむを得ない経緯を客観的に説明 |
| 契約満了(派遣・有期雇用) | 契約期間満了により退職 | 更新しなかった理由や、正社員を目指す意欲を伝える |
| 病気療養 | 一身上の都合により退職 | 現在は回復し、業務に支障がないことを明確に伝える |
| 介護・育児 | 一身上の都合により退職 | 状況が落ち着き、現在は就業に問題ないことを説明 |
【履歴書】退職理由の正しい書き方とケース別定型文
履歴書の職歴欄に「人間関係が悪かったため」などと詳しく書くのはマナー違反です。自分の都合か、会社の都合かに合わせて正しい定型フレーズを使用します。
ケース① 自己都合退職の場合(一身上の都合により退職)
自身のキャリアアップ、残業や人間関係への不満、結婚・出産、病気など、労働者側から退職を申し出た場合はすべて「自己都合退職」となります。履歴書には「一身上の都合により退職」とだけ記載します。
ケース② 会社都合退職の場合(会社都合により退職)
倒産、業績悪化によるリストラ、事業所閉鎖など、会社側の理由で退職を余儀なくされた場合は「会社都合退職」となります。この場合は「会社都合により退職」と記載します。「一身上の都合」としてしまうと失業保険の手続き等で事実と異なってしまうため注意が必要です。
ケース③ 契約期間満了の場合(派遣・有期雇用など)
派遣社員、契約社員、期間工などで、あらかじめ定められていた雇用契約期間が終了して退職した場合は、「契約期間満了により退職」と記載します。
ケース④ 現在も在職中・退職予定の場合(現在に至る / 退職予定)
退職せずに転職活動を行っている場合は、職歴の最後に「現在に至る」と記載します。退職日が明確に決まっている場合は、その横や次の行に「令和〇年〇月 退職予定」と書き添えると丁寧です。
【職務経歴書・面接向け】退職理由のポジティブ言い換え例文
職務経歴書には退職理由を書く義務はありませんが、面接での説明を見据え、ネガティブな理由を「未来の目標(志望動機)」へ言い換える準備をしておきましょう。
職務経歴書には退職理由を書く欄はない(原則不要)
職務経歴書は「これまでの経験やスキル」をアピールする書類であり、退職理由を書く決まったフォーマットや専用欄はありません。そのため、基本的には記載しなくて問題ありません。ただし、短期離職や転職回数が多い場合など、自己PR欄等で前向きな理由を添えた方が採用担当者を安心させられるケースもあります。履歴書では「一身上の都合により退職」と記載し、面接では具体的な退職理由と転職理由を前向きに説明できるよう準備しておきましょう。
例文① 残業や休日出勤が多かった場合(施工管理・現場監督)
【本音】残業が多くて休みが取れず、体力的にも精神的にも限界だった。
【ポジティブ変換】
前職では数多くの現場を担当し、現場管理の経験を積みました。一方で、長時間労働が常態化しており、より効率的で計画的な施工管理を実践したいという思いが強くなりました。今後は労務管理やICT導入が進んだ環境で、長期的に高品質な現場づくりに貢献したいと考えております。
例文② 現場の人間関係や社風が合わなかった場合(職人・現場作業員)
【本音】親方や他の職人と合わず、意見も聞いてもらえなかった。
【ポジティブ変換】
前職では現場作業を通して確かな技術を身につけました。しかし、よりチーム全体で密に連携を図り、安全で円滑な現場づくりを推進したいという思いを抱くようになりました。今後はコミュニケーションやチームワークを重視する御社で、周囲と協力しながら高い成果を出したいと考えています。
例文③ 評価制度や給与に不満があった場合(建設営業・積算)
【本音】給料が安く、頑張っても全く評価されなかった。
【ポジティブ変換】
前職では営業(または積算)としてコスト削減や受注目標の達成に貢献してまいりましたが、年功序列の側面が強く、成果が評価に直結しにくい環境でした。自分の実績や成長が正当に評価される環境に身を置くことで、より高いモチベーションを持って会社の業績アップに貢献したいと考え転職を決意しました。
例文④ キャリアアップや将来性に不安があった場合(CADオペレーター・建設事務)
【本音】ルーティンワークばかりで、会社の将来性も不安だった。
【ポジティブ変換】
前職では図面作成や書類作成を通じ、正確かつ迅速なサポート力を培いました。しかし、業務範囲が限定的であり、より専門的な知識(BIM/CIM等)を身につけて現場を深く支えたいと考えるようになりました。最新の技術を積極的に取り入れる御社で、スキルアップを図りながら貢献していきたいです。
退職理由を書く際にやってはいけない3つのNG例
ネガティブな不満の羅列、嘘(経歴詐称)、面接での受け答えとの矛盾は、採用担当者からの評価を著しく下げてしまいます。
NG例① ネガティブな不満や愚痴をそのまま書いてしまう
「残業が多すぎた」「給料が安かった」「人間関係が悪かった」など、前職の不満だけを述べると「他責思考が強い」「うちでもすぐ不満を持つのでは?」と敬遠されてしまいます。必ず「だから次はこうしたい」というポジティブな理由に変換しましょう。
NG例② 嘘の退職理由を書く(経歴詐称と判断されるリスクあり)
「会社都合」で辞めたのに履歴書に「自己都合」と書いたり、あるいはその逆を行ったりすると、雇用保険の手続き時などに事実と異なることが発覚し、経歴詐称と判断されるリスクがあります。事実は正確に記載してください。
NG例③ 書類と面接で話す内容に矛盾が生じている
履歴書や職務経歴書に書いた内容(または自己PR)と、面接で口頭で答える退職理由がブレていると、面接官は不信感を抱きます。書類作成の段階から、面接で話すストーリー(退職理由から志望動機への一貫性)を固めておくことが重要です。
最新データの入手先
【提出前チェックリスト】退職理由を書く前に確認したい5つのポイント
書類を提出する前に、以下の5項目をチェックしてみましょう。すべてにチェックが入れば、自信を持って提出・面接に臨めます。
- ✔履歴書は「一身上の都合」などの定型文のみになっているか
- ✔職務経歴書にネガティブな不満や愚痴を書いていないか
- ✔面接で詳しく説明するための前向きな理由(転職理由)は準備できているか
- ✔自己都合・会社都合など、嘘偽りなく正確な事実を書いているか
- ✔退職理由から志望動機への流れに矛盾はないか
もし「自分の退職理由の書き方で大丈夫かな?」「面接で突っ込まれたらどう答えよう」と悩んだら、転職のプロに相談するのが一番の近道です。
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退職理由の書き方に関するよくある質問(FAQ)
- 退職理由を書かないとダメですか?
-
履歴書には定型文(一身上の都合など)を書くのがマナーです。
何も書かないと「書き忘れ」や「何か言えない理由があるのでは?」と疑われるため、必ず記載しましょう。職務経歴書には専用欄がないため書かなくて問題ありません。 - アルバイトやパートを辞めた場合も退職理由を書きますか?
-
はい。正社員と同様に「一身上の都合により退職」と記載します。
- 入社後数ヶ月の短期間で退職した場合、どう書けばいいですか?
-
履歴書には通常通り「一身上の都合」と書きます。
ただし、面接で必ず理由を聞かれるため、「ミスマッチがあったが反省し、今回は企業研究を徹底している」など、前向きな説明を準備しておきましょう。 - ブランク(空白期間)がある場合、退職理由に関連して説明が必要ですか?
-
面接で説明できるよう準備が必要です。
資格取得の勉強、病気療養、家族の介護など、空白期間に何をしていたかを正直に伝え、現在は就業に問題ないことをアピールしてください。 - 転職回数が多い場合、職務経歴書に退職理由を書いた方がいいですか?
-
一貫したキャリアの軸があるなら、自己PR欄等で補足すると効果的です。
「〇〇のスキルを深めるために転職してきた」と前向きな理由を添えることで、採用担当者の懸念を払拭できます。 - 建設業から異業種へ転職する場合も書き方は同じですか?
-
履歴書の書き方は同じです。
面接では「なぜ建設業を離れるのか」という理由を、異業種で挑戦したいポジティブな目標に変換して伝えることが重要です。 - 病気療養が理由で退職した場合、書類にどう書けばいいですか?
-
履歴書は「一身上の都合により退職」で問題ありません。
職務経歴書の備考欄などに「現在は完治しており、業務に支障はありません」と一言添えておくと、企業側も安心します。 - 試用期間中に退職した場合も職歴に書く必要がありますか?
-
はい、書く必要があります。
短い期間であっても社会保険の加入記録などで判明することが多いため、省略せずに記載し、退職理由は「一身上の都合」とします。 - 会社都合で辞めたのに、自己都合と書くように言われた場合は?
-
退職証明書や離職票の記載を確認し、事実(会社都合)を書くのが基本です。
嘘を書くと経歴詐称になるリスクがあります。事実と異なる離職票が出された場合はハローワーク等に相談しましょう。 - 倒産した場合はどのように書けばいいですか?
-
「会社倒産により退職」または「会社都合により退職」と記載します。
自己都合ではないことが一目で伝わるため、面接でもマイナス評価にはなりません。
まとめ:正しい退職理由の書き方をマスターして書類選考を突破しよう!
退職理由は、履歴書では「一身上の都合」などの定型文を正しく使い分け、職務経歴書や面接では「未来の目標へ向けた前向きな理由」へと変換して伝えることが大切です。過去の不満にとらわれず、次の職場でどう活躍したいかという「転職理由」とセットで考えることで、採用担当者に好印象を与えることができます。
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